KOTONOHAに通ってくださっている生徒さんが電卓を作成しました.

動機を伺うと「計算が面倒だから」ということでした笑

小学生のドリルには真剣に向き合ってほしいと思うものの,自分が今持っている知識を使って楽をしたり楽しいことをしたりするためにプログラミングを活用するというのは真のプログラミング教育に他なりません.

中身自体はまだ改良の余地を残しつつも,使用するには十分なものとなっています

特筆すべきところは割り算における「余り」の概念を電卓に組み込んだことです.

例えば 10÷3 = 3 あまり 1 は私たちは頭で簡単に計算できてしまいますが,プログラミングに同じことをやらせようとすると工夫が必要です.単純に10/3とやると3.3333という答えになってしまいます.

生徒さんはこれをなんとかできないかと独力で「余り」を扱える仕組みを開発しました.

現在だと大学生でも難しいと感じる人がいるレベルのことを小学校4年生ができてしまうことには私としても驚きを隠せませんでした.

これは生徒さん自身が日頃プログラミングに親しみ,知識を活用するプロセスを通じて得てきたスキルだと思います.

また,電卓を扱うためのフロー(流れ)についてもScratchの仕組みを利用し,よく理解しながら自分自身で作っていることがプログラムを見ると感じられます.教育者として非常に感慨深かったです.

プログラミング教室KOTONOHAではこのような能力をさらに開発できる子供達を育てていくべく,さらに工夫と努力を重ねていく所存です.